ファンジニ,「雨の別れ」
ファンジニと,ウノは,何度も結ばれようとする。その動きを支援するひとたちも少しばかりいた。いや,ほとんどのひとたちは,もはや二人を引き裂くことは,無理なのではないかと思い始めている。ファンジニと,ウノの苦悩は,それぞれどちらが深いものであったかは,ひとことではいえない。しかしながら,ウノは,「このような事態に陥った非が自分にある」と自責の念にかられ,次第に心神耗弱になっていく。ファンジニとて,顔色はすぐれない。ウノは結局世をはかなみ,静かに死んでいく。ファンジニには,ウノだけが生涯唯一の恋であった。その一方で,ウノは,強さこそ足りなかったが,「ファンジニなしでは生きられなかった」と言える。悲しい,悲しい恋の結末は,吹き替えでなく韓国語でそのまま聴くと,意味はわからないが確かに伝わってくる。ウノは,かつて二人で出会いを楽しんだ橋の近くで絶命する。ごみのように捨てられたなきがらは,ファンジニのいる教坊の前で名残を惜しむかのように,動かない。でも,もういいのよ,終わったことなの,あなたとの出会いは楽しかったわ,でもほんの少し歯車が狂ってしまっただけ。もういいの,行ってちょうだい。無念でしょうが,もう行ってください。あなたとの思い出は,死ぬまで自分の心に生き続けるの。それしかないの。
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