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ファンジニの,本を手にしている。

ファンジニの,本を手にしている。いまの,朝鮮民主主義人共和国,開城(ケソン)市は,ファンジニの時代には松都(ソンド)が出てくる。南大門の「はたご」は賑わい,一番栄えていたのは石屋,コンボの馬宿が繁盛している。暴君,燕山君(ヨンサングン)は,王座を追われた。奇岩集めが趣味の馬鹿君主の時代のなごりが,街のあちこちにごろごろしている。クーデータのために,運んでいた途中の石が不気味に街の中に残っているらしい。この見苦しい風景も,コンボが少しだけ手をいれたために風情のある体裁に落ち着いた。・・・・・・・・このような「趣旨」の書き出しの部分があって,もうひとつのファンジニは始まる。過去のドラマ・ファンジニは,前半がきわめて,牧歌的に描かれている。その流れの中で,きっとファンジニとウノはうまく逃げ出せるだろう。仮に,未遂に終わっても一度は添い遂げるであろうと,視聴者は期待する。しかし,ストーリーはむごいことに悲劇へと向かう。雨に一晩打たれて,それで健康を害して死んだと考えると弱すぎた青年ということになろう。しかしながら,厳父に震え,生母への愛着を断ち切ることができなかった事実を思うと気の毒にもなる。この作品でウノにとってせめてもの救いは,ファンジニとともに過ごした時間が確かにすくなからずあった!ということだ。

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