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口三味線がどうにもとまらない8
三味線の演奏の仕方について
1.撥(ばち)の持ち方
右中指の第一関節から先を,撥の重心(≠中心)に当てる。
人差し指,薬指,を添える。
小指は,撥を挟むように、手前に置く,
第二関節で,薬指と共に挟み,指の股に隙間を作る。
次に,右腕を,伸ばし,手首を折り曲げ,親指は,撥の先に軽く添える。
2.基本の弾き方
撥の中心は,棹と平行になるようにする。撥の,打ち込み角度は,皮面に対して垂直。
撥と皮面の角度=30~40度。弾きながら,小指は,皮にそっとふれ合う!
撥皮の上端から,少し中央寄りに,撥を落とすように打ち下ろす。
打ち下ろして,音を出し,皮に当たると,反動で少しはねかえらせる。
3.ツボ(勘所)と押さえ方
・・・省略・・・
4.特殊な奏法
スクイ(スクイバチ)とは?
撥を構えた状態で,弦の下方から,撥先で,その弦を軽くすくい上げる。
ハジキとは?
ピッチカート奏法のこと。たなごころ(てのひら)方向へ,左指先ではじく。
ウチとは?
ツボをおさえたまま,指先で弦を上から軽く打つ。
スリ上げ,スリ下げとは?
ツボを押さえた指を,そのまま上下させ,グリサンド奏法(エレキのテケテケテケ・・)。
(拍にあわせたり,あわせなかったり)
和楽器発!音楽授業へのヒント(茅原芳男)から,抜粋・引用,一部編集。

三味線の構えについて。太股と,三味線の胴が当たっている部分がある。そこが,支点である。テコの原理で,三味線はあがったり,さがったりしている。胴に乗せた右腕が力点になる。棹が作用点になる。というわけで,まさにテコ運動が始まる。右腕で,胴を押し下げる,と,棹は上がっていく。右腕の力をすっとぬく,と,棹が下がり始める。いい演奏では,右腕で,胴を適正に押し下げる必要がある。
丸みを帯びた胴を膝に乗せるのはたいへんなことである。まず,楽器を真横に寝かせる。膝と右足のつけ根の中間で,胴を乗せる。胴の三分の一ぐらいが,太股の右側に出るように調節する。次に,右腕を胴の上の,右端から三分の一ぐらいのところに手のひらを上に向けて乗せる。右手首を,左へ回転させ,外腕骨で胴を右下に押し下げる。テコの原理を利用して,棹が上がってくる。地面に対し,30~35度ぐらいで,かつ,自分から見て,三本の糸が一本に見えるようにすると良い。
三味線は,撥で弦を弾いて音を出す。初心者は,音と音がつながらない。弾くために,音と音をつなぐ技術を指遣いという。右手は,撥を持っているので,指遣いは左手の技法である。初歩的な指遣いは,どの指をどの勘所に使うか,ということになる。さらに,ひとつの音を出して,次の音を押さえるまでの指の軌跡が問題になる。音と音をつなぐ運動の中に物語がある。この物語は,曲を丸暗記し,自分のものとしたような達人にしか表現できない。邦楽の伝承の本質は,この物語を習得しようとする試みにほかならない。
参考文献:三味線を演奏してみる(田中悠美子)まるごと三味線の本

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